流れに、棹をさす。

抗うのでも、流されるのでもない。

覆水は、盆には返らない。
けれど山を下りた水は、雲になり、雨になって、また山へ還ります。

トランプの束が自発的に組み上がることはありません。
けれどこの星は、自然の流れの中で生命を生み、タンパク質の複雑な構造物を組み上げつづけています。

そこには「不自然」な、自然の流れがあります。
この流れを源流として、時代の流れ、地域の流れ、人の思いがつくる流れ——さまざまな流れが、そこから分岐していくのです。

流されるのでも、抗うのでもない。
流れを読み、棹をさし、その力を借りて進む。

道の体現者として

いけばなや馬術に命をかける。その隙間時間に生活のためのお金を稼ぐ。月に働けるのはせいぜい40時間。

決して「効率的」ではない生き方です。それを続けるのは、流れに棹さす道の実践とするため。探求のため。そしてこれからも続いていきます。

華道人として

「華道」は道。植物との対話を通して、流れに棹さす道を体現し、体得する。

自然の流れが生み出した命。それぞれの植物がもつ「個性」という流れ、時代や環境という流れ。そこに棹をさし、流れを生かした1つの作品として調和させます。

ただ花をいけるだけでなく、IKENOBOYSとしてのライブパフォーマンスや言葉による表現など、多様な方法で道を探求しています。

実験的経営者として

規則で人を縛り、監視して働かせても、新しい価値は生まれない。自ら探求を続けられる人間に自由を与えること。

生成AIが実用化される何年も前にその流れを読み、実験のための会社を経営してきました。週15時間労働、残業禁止、フルリモート、フルフレックス、副業歓迎の正社員という条件で運用実験を行い、その有用性を示しました。

事業実装アーキテクトとして

利潤を最大化するだけなら、AIに経営を任せ、その手足として事業を動かせばいい。

人間が人間として経営するのは、必ずそこに理想や理念があるはずです。社員や顧客の意思、技術的・組織的な制約、時代や業界の流れを読み、そこに「経営者の理念」という棹をさして事業を実装していきます。東京大学大学院で情報理工学を学んだ技術力と、不動産営業や会社経営で泥臭い実務の世界で身につけた現実への対応力を活用し、経営者のお手伝いをさせていただいています。

ITエンジニアとして

よいプログラムには、精神性が宿る。

精神性とは、「なぜこうするのか」という決意であり、覚悟のことです。最終的に同じ文字の並びになったとしても、単に「すごいプログラマーがいいと言ったから」「AIが生成したから」という理由で採用したコードと、極限まで吟味した結果として選んだコードでは、その意味するところが異なります。

所与の制約条件や、時代の流れに流されることなく、また無理に逆らうことなく、精神性という棹をさす。そうして新しい時代を切り開いてきました。

馬場馬術の競技者として

時々刻々と変化する馬の意思や力の流れをリアルタイムに捉え、機を逃さず棹をさす。

馬を抑えつけるのでもなく、自由にさせるのでもなく、人馬一体の境地を目指します。決してお金にはならなくても、そこに命をかけるのです。

伝える者として

命を削って見つけ出し、磨いてきた宝。それを伝え、広めていく。

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